年齢による肌のたるみの対策
「たるみ」は、エイジングによるハリ不足が原因で起こります。
「たるみ毛穴」も皮膚のたるみにより起こります。 まず、皮膚の構造から見ていきましょう。
皮膚はいくつかの組織に分かれています。
一番上の組織を「表皮(ひょうひ)」といい、その下に位置しているのが「真皮(しんぴ)」、その下に「皮下組織」があります。
たるみは、「真皮」のエイジングにより起こります 真皮に存在する、「コラーゲン」「エラスチン」「基質」が肌のハリを司り、表皮を支えています。
肌をベッドに例えると、表皮はシーツ、そして真皮はクッションとスプリングの役割を持つ、マットレスです。
年齢を重ねることで、コラーゲンやエラスチンの産生量が減少します。また変性することで、もろく切れやすくなります。
マットレスのスプリングが使っているうちに弾力を失っていくのと同じです。 紫外線のUV-A(A波)でも、コラーゲン、エラスチンは変性し、切れやすくなります。
真皮のお母さん細胞である、線維芽細胞も、年齢と共に活力がなくなり、また数も減少します。
こうして衰えた線維は、ハリ・弾力がなくなるため、表皮を支えられなくなります。
これが「たるみ」となって現れると考えられています。
深いシワも同じ原因です。シワの深刻化したものが「たるみ」になると考えられています。
たるみの原因はコラーゲンとエラスチンの変性の他に、筋肉の老化が関係しています。
筋肉は、皮下組織の下にあります。筋肉も皮膚のハリ感に大いに関係があります。
顔の皮膚を風船にたとえると、風船のハリを担っている空気が筋肉になります。
中の筋肉にハリがあるときは、中から皮膚を押す力が強いため、皮膚もピンと張った状態にあります。
しかし筋肉が少なくなり、弾力性がなくなると、押す力が弱まるため、風船の中の空気がぬけているのと同じような状態になり、皮膚もたるみます。
皮膚がたるむことで、毛穴の開きが目立つようになります。 これが「老化によるハリ不足により起こる毛穴の目立ち」で「たるみ毛穴」と呼ばれるものです。
コラーゲンやエラスチンのエイジングにより、真皮の支えが弱まります。
その結果、表皮がたるみ、それと同時に毛穴周りもたるむので、毛穴が広がるのです。
縦長に広がるので、「涙型の毛穴」とも言われます。 たるみ毛穴を目立たせないお手入れの基本は「皮膚を乾燥させないこと」。
乾燥させないためには、皮膚が必要とする「水分」「水溶性のうるおい成分」「油溶性のうるおい成分」をスキンケア化粧品で補うことが大切です。